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lsコマンドの使い方と特徴: Linuxでのディレクトリナビゲーションのコツ

ゆきお

Linuxのlsコマンドは、ディレクトリ内のファイルやディレクトリをリスト表示するための基本的なコマンドです。このコマンドは、多くのオプションを利用することで、さまざまな形式で出力をカスタマイズできます。ここでは、lsコマンドの使い方とその特徴、そしてディレクトリナビゲーションのコツについて詳しく説明します。

1. 基本的な使い方

ls: 現在のディレクトリ内のファイルとディレクトリを一覧表示します。

$ ls 
Desktop Documents Downloads Music Pictures Videos

2. 主なオプションとサンプル

ls -l: 詳細表示モード。

ファイルのパーミッション、リンク数、所有者、グループ、サイズ、最終更新日時などの情報を表示します。

$ ls -l
total 3
drwxr-xr-x 2 user user 2 Jun 13 22:13 Desktop
drwxr-xr-x 2 user user 2 Jun 13 22:13 Documents
drwxr-xr-x 2 user user 2 Jun 13 22:13 Downloads
drwxr-xr-x 2 user user 2 Jun 13 22:13 Music
drwxr-xr-x 2 user user 2 Jun 13 22:13 Pictures
drwxr-xr-x 2 user user 2 Jun 13 22:13 Videos

ls -a: 隠しファイル(.で始まるファイル)を含むすべてのファイルを表示します。

$ ls -a
.  ..  .bashrc  .profile  Desktop  Documents  Downloads  Music  Pictures  Videos

ls -lh: ファイルサイズを人間が読みやすい形式に表示します。

キロバイト:K、メガバイト:M、ギガバイト:などで表示します。-lオプションと組み合わせて使用することが多いです。

$ ls -lh
total 256K
-rw-r--r-- 1 user user 50K Jun 13 22:39 largefile
-rw-r--r-- 1 user user 50K Jun 13 22:40 largefile1
-rw-r--r-- 1 user user 50K Jun 13 22:40 largefile2
-rw-r--r-- 1 user user 50K Jun 13 22:40 largefile3
-rw-r--r-- 1 user user 50K Jun 13 22:40 largefile4

ls -R: 再帰的にディレクトリの内容を表示します。

サブディレクトリ内の内容もすべてリストアップします。

$ ls -R
.:
Desktop  Documents  Downloads  Music  Pictures  Videos

./Desktop:
dummyfile  largefile  largefile1  largefile2  largefile3  largefile4

./Documents:
dummyfile

./Downloads:
dummyfile

./Music:
dummyfile

./Pictures:
dummyfile

./Videos:
dummyfile

ls -t: 更新日時順に並べ替えます。

ls -t
Desktop  Videos  Pictures  Music  Downloads  Documents

ls -S: ファイルサイズ順に並べ替えます。

$ ls -lS
total 8769
-rw-r--r-- 1 user user 5131264 Jun 13 22:52 largefile2
-rw-r--r-- 1 user user 2059264 Jun 13 22:52 largefile4
-rw-r--r-- 1 user user 1035264 Jun 13 22:52 largefile3
-rw-r--r-- 1 user user  513024 Jun 13 22:52 largefile1
-rw-r--r-- 1 user user   51200 Jun 13 22:39 largefile
-rw-r--r-- 1 user user    4096 Jun 13 22:37 dummyfile

ls -r: 並べ替えの順序を逆にします。

-t-Sと組み合わせて使用します。

$ ls -lr
total 8769
-rw-r--r-- 1 user user 2059264 Jun 13 22:52 largefile4
-rw-r--r-- 1 user user 1035264 Jun 13 22:52 largefile3
-rw-r--r-- 1 user user 5131264 Jun 13 22:52 largefile2
-rw-r--r-- 1 user user  513024 Jun 13 22:52 largefile1
-rw-r--r-- 1 user user   51200 Jun 13 22:39 largefile
-rw-r--r-- 1 user user    4096 Jun 13 22:37 dummyfile

ls -i: ファイルのiノード番号を表示します。

$ ls -i
13068440 Desktop  13068441 Documents  13068442 Downloads  13068443 Music  13068444 Pictures  13068445 Videos

ls -n: 数字形式で所有者とグループIDを表示します。

$ ls -n
total 4
drwxr-xr-x 2 10715 10715 8 Jun 13 22:42 Desktop
drwxr-xr-x 2 10715 10715 3 Jun 13 22:36 Documents
drwxr-xr-x 2 10715 10715 3 Jun 13 22:36 Downloads
drwxr-xr-x 2 10715 10715 3 Jun 13 22:36 Music
drwxr-xr-x 2 10715 10715 3 Jun 13 22:36 Pictures
drwxr-xr-x 2 10715 10715 3 Jun 13 22:36 Videos

ls -F: ファイルの種類を示す記号を付けて表示します(例:ディレクトリには/、実行ファイルには*)。

$ ls -F
Desktop/  Documents/  Downloads/  Music/  Pictures/  Videos/

ls -1: 各ファイルやディレクトリを1行に1つずつ表示します

$ ls -1
Desktop
Documents
Downloads
Music
Pictures
Videos
text.json
text.pdf
text.txt

3. ディレクトリナビゲーションのコツ

  • Tab補完機能: ターミナルでlsコマンドを入力している途中でTabキーを押すと、自動補完機能が働きます。ファイル名やディレクトリ名の入力を省略できます。
  • エイリアスの活用: よく使うlsコマンドにエイリアスを設定すると便利です。例えば、alias ll='ls -lh'と設定すると、llと入力するだけでls -lhの出力を得られます。
  • シンボリックリンクの区別: ls -lを使うと、シンボリックリンクのリンク先も表示されるので、リンク先を確認しやすくなります。
  • ディレクトリの階層表示: treeコマンド(インストールが必要)を使用すると、ディレクトリ構造をツリー形式で表示できます。ls -Rと組み合わせて使用すると便利です。

まとめ

lsコマンドはLinuxのディレクトリナビゲーションにおいて非常に便利なツールです。さまざまなオプションを駆使することで、必要な情報を効率的に取得できます。さらに、ターミナルの機能や他のコマンドと組み合わせることで、より快適にファイル管理を行うことができます。

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ゆきお
ゆきお
システムエンジニア歴19年
現職、システムエンジニアです。役立ち情報を記載していくつもりなのでよろしくお願いします。
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